エッセンシャルオイルと薬草との出逢い。
何故自分が結構難解でマイナーなシニアハーバルセラピストなんて試験を受けることになったのか?数年前の情熱は何故沸き起こったのか時々考えます。その時浮かぶのはチェルシーフィジックガーデンの風景と私にエッセンシャルオイルの事を教えてくれた少し年上の友人の事です。
ロンドンのサウスケンジントン近くのフィジックガーデンはキューガーデンなどに比較するととても小規模ですが、本当の植物好きの集まる聖地のようです。特に夏が素晴らしくヘッセの庭に出てきそうな少しよれっとした白い麻のジャケットに帽子を被った素敵な案内人がいたように記憶します。庭内の芝生のテーブル席でエルダーフラワーの冷たいコーディアルを頂きました。ガーデナー達によって手入れされ伸びやかに育つ草木たち。それらは園の名前通り全て薬草でした。
思えば英国に暮らしていた時には近所の公園に行かない日がなかったようです。スーパーで買ったサンドウィッチを持って芝に座ればランチの場所。日本ではまず見ない大きな木々がやさしい日陰をくれました。躾の良い犬たちと遊ばせてもらったこともあります。都会の真ん中にありながらいつでもウェルカムしてくれる懐深い緑の場所でした。ロンドンから40分程バスに揺られればロビンフッドがいそうな森の国立公園もありました。
これらへ当時私を案内してくれた友人宅にはたくさんのエッセンシャルオイルがありました。歩き疲れた日のバスタブに彼女が秘密ぽく数滴を垂らしてくれたのが私の初めて知ったエッセンシャルオイル、薬草の香りでした。
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